地元文化人ら、皇子神社の絵馬修復へ


府中市高木町・皇子神社の氏子らが、長年、拝殿に飾られている大絵馬の修復に乗り出した。

 絵馬は、明治から昭和にかけて奉納されたとみられる大小合わせて25枚あるが、描かれた武者絵や歌舞伎絵は、ほとんどが虫食いや色褪せで見えなくなっていた。それを可能な限り甦らせようと、町内の府中美術協会会員ら10人が力を合わせ、3月7日、修復作業に取り掛かった。

 一昨年から氏子らで「なんとかならないものか」と思案していた時、ちょうど飛び込んできたのが、東広島市の神社の絵馬を広大名誉教授が修復したというニュース。渡りに船とばかりに、先月、洋画家・楢崎益弘さん(高木町)と日本画家で郷土史研究家の小寺旭(のぼる)さん(中須町)が教授を訪ね、修復した絵馬を見せてもらい、画材のアドバイスなどを受けた。

 先月、「100年分の埃を頭からどっさり被りながら」絵馬を取り外し、顔料が剥がれないよう気をつけながら埃を払った。そして、ようやく色づけを開始したこの日、同神社裏の消防機庫2階に修復メンバーが集結。アクリル絵具や顔料、墨を使い分け、違和感が生じないようベタ塗りを避け、輪郭線も濃くならないよう気を配りながら、うっすら見える絵柄に色を乗せていった。

 版画家の平田フジ子さん(高木町)は、先人たちが願いを託した絵馬に絵筆を走らせ「本来なら見上げるものを、こんなに近くで見させてもらって」と感慨深げ。楢崎さんは「美協会員がみな快く力を貸してくれた。このメンバーなら、大変な作業も楽しみながら乗り切れそうだ」と仲間の協力に感謝していた。

編集者: ニュース速報編集部  日付:15年3月1日

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